菊池川流域に根付く古代の人々息吹が聞こえる

菊池川流域には、二千年にわたる米作りによる大地の記憶が刻まれている。
平地には古代から受け継がれた条里、山間には高地での米作りを可能にした
井手と棚田、そして海辺には広大な耕作地を生み出した干拓。
菊池川流域は古代から現代におよぶ米作り文化の縮図であり、
古代から受け継がれる人々の営みが有形・無形の文化として息づく。
その文化的景観や米作りがもたらした芸能・食文化に出会える稀有な場所である。

      

稲作で繋ぐ阿蘇から有明海への恵みの流れ

菊池川は、阿蘇と有明海を結び、山から湧き出たミネラルと海からのミネラルをゆったりとした流れに乗せて流域に恵みを与えている。山海のミネラルは、豊かな食文化を育み、温泉や幻想的な菊池渓谷などの景観とともに、人々が健康に豊かに生きるために必要な心のミネラルをもたらしてくれる。 連綿と続く人々の営みが結んできた、水の恵みをめぐることができる日本の原風景。

世界初の先物市場 “堂島米会所”

“天下第一の米” の評価

古代から脈々と続けられてきた肥後米の米作りは、江戸時代堂島米会所において、穂増(米の品種)をもって「天下第一の米」と高い評価をうけて以来の熊本は肥後米の中心産地として発展していった。将軍の御供米(おくま)(神仏に捧げるお米)には肥後米が用いられ、大坂では千両役者や横綱へのお祝い米として「肥後米進上」という立札をつけて贈られていた。市場でひろく流通していた有名な米だったが、平民の間でも寿司米として大切に扱われ「肥後米に匹敵する米はない」と言われるほど、高い評価を受けていた。その後「西の肥後米、東の加賀米」と称されるようになり肥後米は、日本の米相場を左右するほど多くの人々に食べられるようになった。

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